ペットから人へマダニのウイルス 9月5日 11時30分 身近なペットが危険なウイルスを運んでくる可能性のあることが分かってきました。 マダニが持つSFTS=重症熱性血小板減少症候群を引き起こすウイルスで、感染すると死に至ることもあります。 マダニは、衣類や寝具など家庭内にいるダニとは違い、野外に生息しています。 もともとは山奥で生息していたと考えられるマダニですが、取材を進めると、ペットを介して感染が広がっている実態が見えてきました。 松山放送局の山下茂美記者が解説します。 ウイルスに感染した男性 松山市に住む62歳の男性は、ことし6月、体調の不調を感じて受診したところ、マダニのウイルスへの感染が分かりました。 38度の高熱が下がらず、食事もできない日々が続き、5週間で体重は10キロ減少。 左目はウイルスによって炎症を起こして見えなくなり、緊急の手術でも回復せず、失明しました。