新型コロナウイルスの影響で、愛媛県内の企業が経営破たんに追い込まれました。 愛媛県四国中央市の機械メーカーが、新型コロナウイルスの感染拡大で取引先の業績が悪化して資金繰りに行き詰まり、裁判所に民事再生法の適用を申請しました。 民事再生法の適用を申請したのは、四国中央市の機械メーカー、「岸製作所」です。 この会社は昭和48年に創業し、トイレ用クリーナーなど不織布を使った商品の加工機械を製造し、国内の化学メーカーや製紙会社向けに販売したほか、韓国や香港など海外への輸出も手がけてきました。 しかし近年は、大口案件の減少や資材価格の上昇などで収益が振るわなかったことに加え、新型コロナウイルスの影響で海外の取引先の業績が急激に悪化したことで、資金繰りに行き詰まりました。 このため、自力での再建を断念し、4月7日、松山地方裁判所西条支部に民事再生法の適用を申請しました。 負債総額はおよそ12億円です。