軍事独裁下の韓国で民主化運動を率い、1992年に大統領に当選して「文民政権」を誕生させた金泳三(キムヨンサム)さんが22日午前0時22分、ソウル大病院で死去した。87歳だった。同病院によると、19日昼に入院。21日午後に容体が急変し、敗血症と急性腎不全を併発して亡くなった。韓国政府は22日から26日を「国家葬」とし、26日にソウルで告別式を開くと決めた。 故金大中(キムデジュン)氏(元大統領)らとともに野党指導者として民主化の進展に貢献した一方、かつての「政敵」とも手を組んで与党側に転じ、政権をつかんだ。 1927年、韓国南部の巨済島生まれ。ソウル大卒業後、首相秘書官などを経て、54年、史上最年少の26歳で国会議員に当選。61年の朴正熙(パクチョンヒ)少将(当時、後に大統領)による軍事クーデター後、金大中氏らとともに民主化運動の先頭に立った。 74年に野党新民党総裁に就任。79年の朴大統領
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