黙っていると損するばかり 二重、三重価格も当たり前 パブリッククラウドに対してコストメリットを期待するシステム担当者は多い。だが、実際にはオンプレミスより高いケースも珍しくない。なぜ高いのか。コストが高くなる要因を知り、削減のための工夫へとつなげよう。 「パブリッククラウドなのに、なんでこんなに高いのか」―。 ある建設会社のシステム部長・A氏は、システムインテグレーターから提示された見積書の金額を見て驚いた。提示された金額は約2億円。基幹システムの多くを移行するとはいえ、従来の自社所有(オンプレミス)のシステム構築・運用コストとほぼ変わらない金額だったからだ。 A氏は「まさかパブリッククラウドの価格がこれほど高いとは思わなかった。コスト削減が大きな目的だっただけに、経営層への説明をどうすべきかとても悩んだ」と打ち明ける。 その後A氏は、いったんパブリッククラウドの導入を諦め、パブリッククラ
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