遺伝病について 静岡県立こども病院 遺伝染色体科 医長 長谷川知子 <遺伝病とは> 遺伝病は、遺伝性疾患とも言います。遺伝病という言葉を聞くと、大体みんなが思うのは、「遺伝病は患者とか家族が苦悩し社会負担になる」という事です。でも本当にそうなのでしょうか。遺伝病がなくなれば、それは解決するものなのでしょうか。 極端な事を言えば、これは無くなるものではない。むしろ遺伝病が無くなる時は、人間が消える時といえましょう。なぜなら、遺伝病が無いという事は、自体の遺伝そのものも無いという事なのです。人間は親から子どもへの遺伝によって生き、社会をつくりあげてきたからです。ですから、私達は遺伝性の病気というものと、一緒に生活していかなければならないのです。 <遺伝病のイメージ> 遺伝性の病気というものに、どういうイメージがあるかというのを、色々な方にイメージテストを行ってみました。400名近くの人に聞いて