SYSLINUXの解析とLinux2.6.0にもどる はじめに ディスクの先頭セクタに書き込まれたブートコードのソースは通常アセンブリコードで書かれていることが多い。わずか512バイトといってもアセンブリコードを目で追って動作を理解するのは辛いものである。さらにSYSLINUXのようにブートコードによってロードされる本体のソースまでアセンブラで記述されているとお手上げである。じつはこんなときの強い味方が Bochs のデバッガ機能なのである。ここでは Bochs のデバッガ機能を使ってどうやってブートコードの動作を追跡していくかという手順を解説する。 Bochs のビルド まずはデバッガ機能を有効にしたBochsを用意しなければならない。ソースパッケージをダウンロードしたら次に示すオプションを指定してコンパイルする。 brainstorm$ tar xvzf bochs-2.0.2.tar