下町ボブスレー、北京へ望み 五輪2度「不採用」糧に―「いつかオールジャパンで」 2022年01月06日07時10分 イタリア代表への採用を目指す下町ボブスレーのそり(写真中央)=2021年12月22日、オーストリアのインスブルック(黒坂浩太郎さん提供) 北京冬季五輪の開幕まで1カ月を切る中、東京都大田区の町工場などによるプロジェクト「下町ボブスレー」が3度目の五輪挑戦に向けて、そり開発を進めている。過去2大会は不採用。メンバーの頭には「解散」もよぎったが、経験を糧に今回、イタリア代表への採用を狙う。 【特設】北京オリンピック・パラリンピック2022 ボブスレー バチッ、バチッ―。冷たい空気に鉄の焼けるにおいが混じる。2021年12月、大田区の溶接工場で下町ボブスレーの溶接を取り仕切る後藤智之さん(37)が一人、黙々と作業をしていた。「いかにひずみを出さず溶接するか。タイムの遅れだけでなく、