写真提供:江藤優作 1970年代の日本の音楽シーンでは、幾人かの実力派プレイヤーたちが演奏を担当していた。例えば、ベーシストでは30~40名ほどのプレイヤーでほとんどの楽曲の演奏がまかなえていた。中でも、寺川正興、鈴木淳、荒川康男、山内テツ、武部秀明、岡沢章、細野晴臣、高中正義、高水健司、長岡道夫、富倉安生、小原礼、後藤次利、田中章弘、平野融、高橋ゲタ夫、岡沢茂などはトップ・ベーシストとして多くの録音に参加していた。 今回紹介する日本のスタジオ・ベーシストの元祖とも称される江藤勲は、いしだあゆみ「ブルーライト・ヨコハマ」(68年)、ザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」(69年)、南沙織「17才」(71年)、ちあきなおみ「喝采」(72年)、 麻丘めぐみ「わたしの彼は左きき」(73年)など、当時の代表曲に多数参加。亡くなった2015年にはその功績がたたえられ、第57回日本レコード大賞特別功労