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ブックマーク / kdxn.tumblr.com (6)

  • ヘイトの定義

    ヘイトの定義 今年の春ぐらいまではある程度しょうがなかったとも言えるのだが、ヘイト・スピーチという言葉が何を指すかいまだにわかっていない人がネトウヨはおろか左側にもけっこういて、レイシストを「死ね、クソボケ」とか罵っていると、「あなたもヘイト・スピーチをしていますよね?」とか言ってくる。してねえわ。 これをいちいち説明するのがめんどくさいのでここにまとめておく。 ヘイト・スピーチ はこれまで「憎悪表現」と訳されることが多かったが、これだと誤解が多いので有田芳生などが「差別煽動表現」という訳語を提案した。これを、「韓国メディアが旭日旗を戦犯旗と言い換えて嫌悪感を増幅させるやり方に似てい」るとか、知ったかぶりしているネトウヨがいたが、まったく違う。 hate は文字通りには憎悪を意味するが、hate crime / hate speech という熟語においては、「人種差別や性的マイノリティへの

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  • 「他称しばき隊リンチ事件」がどうたらこうたら その2

    「他称しばき隊リンチ事件」がどうたらこうたら その2 前回エントリ http://kdxn.tumblr.com/post/174725678860/ のつづき。前回は第2準備書面にまとまっているものを掲載したが、ここではその他の書面に含まれていた「他称しばき隊リンチ事件」に関連する箇所を抜粋する。 主なポイントは次の2点。 (1) 室井幸彦は暴行事件の3か月も前から「エル金は逮捕されればいいのに」などと言っていた(第1準備書面)。 (2) 室井幸彦は2016年の冬になっても「エル金は右翼からカネをもらっていたかもしれない」と主張していた(第3準備書面)。 第1準備書面(2016年9月22日) 第3 プライバシー侵害、名誉毀損、侮辱等の不法行為の成立について 4 甲4のツイートについて。 (1) (略) (2) 室井が「デマをも活用し気に入らない人物を貶めようとそのデマを吹聴した」のは事実

    「他称しばき隊リンチ事件」がどうたらこうたら その2
  • ヘイトスピーチの「正論テンプレ」- ファクトチェック福島をめぐる議論から

    ヘイトスピーチの「正論テンプレ」- ファクトチェック福島をめぐる議論から 辛淑玉へのナンクセを発端としたシノドス「ファクトチェック福島」の問題をめぐる議論のなかで、21世紀型ヘイトスピーチの一種のテンプレートのようなものが立ち上がってきており、興味深いので記録しておきたい。 これも NO HATE TV で話した内容のまとめである(60分55秒から)。 https://www.youtube.com/watch?v=FcWkDaY3xCA&t=60m55s それは次のようなものである。 菊池誠 アンタッチャブルがあることが白日の下に晒されたという感じで、恐ろしいなあという感想だね。 ファクトチェック福島の当該記事 を擁護する目的でこうした発言をするのは菊池誠に限ったことではないが、いずれも「ネット右翼」というべき人たちではなく、立ち位置としてはリベラル自認あるいはニセ科学批判を趣味とするよ

    ヘイトスピーチの「正論テンプレ」- ファクトチェック福島をめぐる議論から
  • デリック・メイ・インタビュー(1995年8月)

    デリック・メイ・インタビュー(1995年8月) (English Below) 今日の昼間、友人と話したことをきっかけに、ふと昔やったデリック・メイのインタビューをもう一度読んでみたくなった。今から19年も前、1995年の8月11日に渋谷のルノアール(今は閉店した、東急ハンズ横の坂を上がったところにあったほう)で行なったもの。現場にいたのはデリック、久保憲司、私の3人で、クボケンはクラブ・ヴィーナスのオーガナイザーとしてデリックを招聘していたのだと思う。媒体は『ミュージック・マガジン』で、掲載は取材から8か月も経過した後の1996年5月号だった。デリック・メイでも当時はそんな扱いだったのだ。 英語原文は末尾に。スペースの関係で記事に使えなかったやりとりも(フアン・アトキンス、野球、ジョルジオ・モロダー、ディスコ、家族、『アキラ』『ゴルゴ13』、アンビエント、ヒッピーイズムなど)。 めちゃく

    デリック・メイ・インタビュー(1995年8月)
  • 差別が構造の問題であることのわかりやすい例示

    差別が構造の問題であることのわかりやすい例示 私が非常に大きな影響を受けた人に、小山エミさんという人がいる。Macska のハンドルでも知られるフェミニストで、非常に優れたリベラリストだ。 実は、この人に影響を受けたと書くと必ず人から「どこが影響されてるのかわからない」とか「私と全然ちがうのに」とかイヤミを言われるのであまり公言したくはないのだが、私人が影響を受けたと主観的に思っているのだからしかたがない。私がジョン・ロールズを知ったのもこの人がロールジアンだったからで、私の中のリベラルな考え方の基部分を構成する重要な要素だと言っていいと思う。 しかしこの人の業であるフェミニズムの分野では、とくに男女共同参画法下のジェンダーフリー政策について私と小山さんは意見がまるで対立していて、かつてネットの掲示板でえんえんケンカしたことがあった。したがって彼女は私のことを「そこらへんによくいる

    差別が構造の問題であることのわかりやすい例示
  • 「普通の人たち」をレイシズムに駆り立てるもの

    「普通の人たち」をレイシズムに駆り立てるもの 先週にひきつづき、在日韓国YMCAへ。フリージャーナリスト、安田浩一の講演を聞く。「連続講座 移住者のリアリティ」 の第4期第4回「レイシズムの現場を取材して~社会を息苦しくするものはなにか」。 安田浩一はこの数か月間、在特会および「行動する保守」関連の取材を重ね、そのまとめの記事が載った『『g2』第6号がちょうど発売になった当日というタイミングだった。講演の内容は『g2』の記事「在特会の正体」でまとめられていることにそったもので、在特会および「行動する保守」のデモや街宣に参加する人たちが、何をきっかけに、どういう考えでレイシズムに染まっていったのかを、自身の取材体験をもとに解き明かすというもの。 この『g2』の記事は、おそらくこれまでに出た在特会に関する記事の中でもっとも深く、正確にその実態を記述したものだと思う。従来的な保守/リベラル、ある

    「普通の人たち」をレイシズムに駆り立てるもの
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