1月からNHKでドラマが始まった『大奥』のほか、『きのう何食べた?』などを手がける漫画家よしながふみさん。人生観や仕事観、過去作品への思いなどが、三百数十ページにわたってつづられた『仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ』(フィルムアート社)も話題に。よしながさんは2010年に『大奥』で、ジェンダーへの理解に貢献したSF・ファンタジー作品に贈られる「ジェイムズ・ティプトリー・Jr賞」を受賞しました。多様な性や人生のあり方を描いた作品を多数世に送り出しているよしながさんに、創作の原点やジェンダーへの違和感、作品に込めた思いを聞いていきます。全3回でお届けします。 (1)よしながふみ 「女が差別される」社会で生きる道探した ← 今回はココ (2)よしながふみ 多様性や社会の問題は、物語ににじみ出る (3)『大奥』作者 誰もがマイノリティーでマジョリティー 「稼げる生き方」を目指した小学