VTR出演 河鍋楠美さん(河鍋暁斎記念美術館館長) 安村敏信さん(美術史家) 荒井経さん(東京藝術大学准教授) 海外では“明治日本の巨匠”と評され、北斎に次ぐ人気を誇る河鍋暁斎。暁斎にぞっこんほれ込み弟子になった人物がいる。明治のお雇い外国人、鹿鳴館、三菱一号館など明治東京の街並みを創った建築家、ジョサイア・コンドルである。コンドルは、日本画の技法を本格的に学ぶとともに、一緒に日光の写生旅行に出かけるなど人間的にも親しく交わり、暁斎の手を握って最期をみとった。そして暁斎の人生と業績をたたえた本『河鍋暁斎』を著した。そこには、天才絵師ならではの人生がつづられている。少年の時、大雨で流れ着いた生首を写生するなど“画鬼”のエピソードや、逮捕され鞭打ちの刑に処された“反骨絵師”のエピソードなどである。また暁斎の代表作「大和美人図屏風」や「鯉魚遊泳図」を描いた秘伝の技法が克明に記されている。天才絵師