ブロック体と呼ばれるA、B、C……。楷書体あるいは活字体とも言い、よく目にするアルファベットです。アルファベットにはブロック体のほかに、筆記体もあることは周知のとおりです。 筆記体は近頃、見かける機会がめっきり少なくなりました。学校でも教えていません。いわゆるゆとり教育の一環として15年ほど前に学習指導要領から消えたためです。 脱ゆとり教育へと方針変更された2002年にも他の項目が復活するなかで、筆記体が復活することはありませんでした。「アルファベットの活字体の大文字及び小文字」を教えればいいということになっています(学習指導要領)。 身近なところで状況を尋ねてみると、都内の公立中学校で教えている例はまずないようです。一部の私立中学校では教えている例もありましたが、せいぜい1コマを費やした程度。その後の英語授業でも使っているという例はありませんでした。地方では一部の中学校で教えている例もあ