横浜に越してきて、2ヶ月が経過した。 新しい職場のメンバーにも恵まれ、他所から来たにもかかわらず、周囲の優しさに支えられながらどうにか業務をこなしている。 とはいえ、私に与えられたミッションは営業職なので当然のように営業ノルマがあり、そのどれもが未達成のまま時間だけが過ぎている。 せめて上長が恥をかかないように、実績を残したいと思う。思うのだが、やはりその優しさに甘えてしまう自分もいる。 私の部署の最高責任者は営業部部長である。 この部長と言う人が、とても優しい。 微に入り細に入り、という言葉がぴったりなくらい細かいところまで気が回る方である。 営業の基本的な形態としては、日々得意先を訪問し紹介を発掘していく作業なのだが、地方勤務のときと違って車は使わずほとんどを公共交通機関を使用して廻る。 たまに、社用車を使うくらいだ。 出番の少ない社用車は3人のメンバーで共有している。 そのうちの一人

