新潟県南魚沼市塩沢の伊田川で魚が大量に死んでいた問題で、市教委学校教育課は29日、近くの市立塩沢小学校がプールの水を塩素濃度が高いまま排出していたことが原因だったと発表した。 同課によると、同小は22日に今季のプールの使用を終了し、余っていた固形の塩素剤40キロを処分するため25、26日にプールに投入した。28日に清掃業者が濾過(ろか)機を清掃した際、塩素濃度が高くなった水の一部を川に排出した。プールの塩素濃度は国の基準で1リットル当たり0・4~1ミリ・グラムと定められているが、プールに残っていた水を調べたところ、簡易検査キットの上限である同2ミリ・グラムを示したという。 同課は「塩素濃度を確認し、業者に伝えるなどの状況確認が不十分だった」として、中和剤で濃度が下がるまで、プールに残っている水を流さないよう同小に指示した。 県環境対策課によると、伊田川だけでウグイなど約300匹が死んだ。ま