『世界一清潔な空港の清掃人』(新津春子/朝日新聞出版) 医者、学者、スポーツ選手、俳優、政治家――。 立派な人が活躍し賞賛されている姿を見ると、自分なんか取るに足らない仕事をやっているように思えてくる。さらに、失敗ばかり繰り返し周囲に怒られ、結局何も生み出せないときには、自分のふがいなさが身にしみてたまらない。 “プロ”と呼ばれる人々を密着取材したドキュメンタリー番組、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』など最たるものだ。確かに自分も頑張ろうと勇気づけられる面もあるが、立派な肩書をもつ人ばかりで気後れしてしまうことも多い。そんな中、2015年6月1日の放送で登場したのが「清掃人」の新津春子さん。失礼ながら、これまで取り上げられてきた職業に対して少し異色である。駅でよく見かけるツナギを着た人たち。腰を丸めて床や壁際を見つめて、黙々と手を動かしているイメージだ。この放送は同番組の2015年
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