横須賀市の久里浜港と千葉県富津市の金谷港を結ぶ東京湾フェリーの「しらはま丸」が地震の影響で久里浜港に着岸できず、11日午後3時から12日朝にかけ、一部の乗客は最長で約15時間、沖合に待機する事態が起きた。 しらはま丸は同日午後2時20分に金谷港を出港。久里浜港に一度着岸した同3時ごろに停電が発生し、さらに再び地震による揺れが生じたため、津波などの危険があると判断して約8キロ離れた沖合に戻った。 しらはま丸に乗船していた1等航海士の早川映一さん(40)によると、当初は乗船客から「いつになったら降りられるのか」と不安を訴えられたが、沖合にいる方が安全であることを乗組員が説明したという。 待機中は船内売店の軽食が尽き、午後8時ごろに人数分のインスタントラーメンを載せたタグボートを手配。乗船客が飲食に困ることはなかったという。 しらはま丸は、12日午前0時半ごろに一度、久里浜港に着岸。70