背の高い上司が見せたパーティーでの気配り 会食では入り口から遠い上座に目上の人に座ってもらい、自分は入り口に近い下座に座るのがマナーです。では、お手洗いの場合はどうか? わが社の社員なら、おそらく手前を人に譲るでしょう。会食と逆ですが、入り口から近いところは忙しい人のためのもの。急いでいないなら、自分は奥を使ったほうが相手に失礼がなく、かつ合理的です。 昔話ですが、そのことを教えてくれたのは、私が事業法人一部にきたころ常任顧問を務めていた鈴木政志(元会長)でした。鈴木は会長になっても「昔のクセが直らない」と言って奥を使っていました。じつは私も同じで、いまだに手前を使うのは気が引ける。鈴木を見倣っているうちに、習慣としてすっかり身についたようです。 鈴木からは、ほかにもいろいろなことを叩きこまれました。ある会食のときです。お客様が4~5人、こちらも社長や会長含めて4~5人で、料亭で会食しまし
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