アイドルやアーティストの事務所移籍や脱退についての話題が、時折大きく報道される。エンタメ業界において「事務所」は、やはり大きなファクターとして存在している。 ライブハウスを中心に活動する若手のアイドルたちも、事務所に所属している人が多い。そんななか、「個人で起業して」活動を行う"新世代"のアイドル、アーティストたちが出現してきている。 彼女たちは一体どんな思いがあって「起業するアイドル」という道を選んだのだろうか──。 "ノーギャラ"時代を経て、個人での活動を決意 5月初頭、都内ラジオ局に、ひとりの女性の姿があった。アイドルやシンガーソングライターとして活動する里咲りさ(25)だ。 この日は番組収録のために足を運んだわけではない。番組に自身を出演させてもらえないかの交渉、営業に来ていたのだ。 彼女はアーティストとして活動しながら、自身が所属する事務所兼レーベルの代表取締役を務めている。れっ