「マジうける~」「ビビるんだけど」…若い世代が使う若者言葉は、まるでここ数年で盛んに使われ始めたような感覚をもってしまいますが、実は何百年も前から使われていることをご存じでしょうか。少し意味が現在とは違うものもありますが、長く使い続けられる言葉があるのは不思議ですね。 言葉というものは、時代の移り変わりとともに少しずつ形を変えてきているものです。実際、古典的な文章は私たちにとってはわかりづらく感じますね。ところが、若者言葉といわれるような表現は、もう古くから使われていたものが多いそうです。 例えば「まじ」。今でも「本気」「真剣」という意味で使われますが、江戸時代では芸人たちの楽屋言葉として使われていたそうで、当時も「真面目」の略語であったようです。江戸後期に発表された『歌舞伎 当穐八幡祭(できあきはちまんまつり)』にも【ほんに男猫も抱いて見ぬ、まじな心を知りながら】とあり、「まじ」が使われ