「一引き二才三学問」――多くの人が一度は耳にしたことがあることわざではないでしょうか。出世に大事なのは、一番は上司や周りの引き立て、二番目は才能や運、三番目は学問であるという意味ですが、私の知る出世された方々は確かにこの通りで、当の本人も「運が良かった」「周りの人に恵まれていた」と口をそろえておっしゃいます。そして、その出世族の中でも、さらに秀でていて大成されたビジネスパーソンには、それなりの「美学」があるようです。 安土桃山時代、「尾張のうつけ」と呼ばれていた織田信長に仕えた羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)は、上司である織田信長とは正反対の「人たらし」であったことは有名です。この人たらしという言葉を言い変えるなら「誰からも好かれる方」ではないでしょうか。 以前、出世をすればするほど周りは敵ばかりになるという記事を書きました(関連記事)が、出世しても「誰からも好かれる」という方こそ、超一流の出世族
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