(CNN) 麻薬組織の抗争により治安が悪化しているメキシコ北部の町で警察署長に就任して注目を浴びた女子大生のマリソル・バジェスさん(20)が、7日に出勤しなかったことを理由に解任された。 報道によれば、バジェスさんは脅迫を受けて亡命目的で米国に渡ったとされる。しかし地元当局では確認しておらず、「居所については何も分からない」としている。 大学で犯罪学を専攻するバジェスさんは昨年10月にチワワ州の町プラセディスの警察署長に就任した。この地域では警察や自治体の幹部が拉致されたり殺害されたりする事件が相次ぎ、ほかになり手がいなかった。 町の当局者によると、バジェスさんは生後8カ月の子供の病気を理由に2日から休暇を取っていたが、復帰予定の7日になっても出勤しなかった。休暇の延長届も提出していなかったため、町長が解任したという。 地元住民などはCNNの取材に対し、バジェスさんが米国に脱出したというの