中国の国営企業は、香港の割高な人民元でドルを買い、その ドルを本土で人民元に変えて、再び香港で割高な人民元でドルを買う。 2011年1月24日 ◆「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 1月24日 人民元のハードカレンシー入りは何時? 基軸通貨の多極化、人民元の大躍進は本当にありうるシナリオなのか 香港の人民元預金急増とオフショアの人民元起債は跳ね上がっているが 中国が現在選択しているのは通貨スワップと自国通貨決済を二国間で結ぶことで、香港、ブラジル、ロシアなどとドルを通じない取引を行い、人民元を世界に流通させている。しかし、人民元の商品市場、原油相場での決済は不可能であり、中国の対外投資はナイジェリアであれアンゴラであれ、ドルベース! 豪州の資源企業や鉱区買収も、スェーデンもボルボ買収資金も米ドルである。人民元は世界の主要市場からはまだ相手にもされていない現実がある。 とはいうものの人民元の