両手のひらにすっぽり収まる巨大な米粒――。米沢光沢米研究所(山形県)は5日、一粒の大きさが約300ミリメートルの巨大新種米「ひとにぎり」を収穫したと発表した。従来とは全く異なる組み替え技術を使った品種改良のため、安全性も高く、普及すれば、将来予測される食糧難の解消も期待できるという。 17年9月に誕生した新種米ひとにぎりは、昨年冬から温室内で試験栽培を開始。6月末に初めて収穫し、今月、安全性が確認された。 コシヒカリのようにもっちり柔らかい日本人好みの良食味に仕上がっているが、最大の特徴は粒の大きさだ。1粒の大きさが約30センチ、重さは約1キロに達する。巨大な稲穂を支えるために高さ4メートルほどまで成長する稲は、風水害でも倒れにくい利点もある。現状ではのこぎりを使った首穂苅でしか収穫できないため、専用の収穫設備を作る必要があるが、全体的な栽培コストは最終的に普通のコメより安くなる見込みだと