警視庁が公開した容疑者の男の画像(22年11月29日午後0時ごろ、相模原市中央区で撮影されたもの)この記事の写真をすべて見る 東京都立大学教授の宮台真司氏(63)が昨年11月29日に刃物で切りつけられ重傷を負った事件で、警視庁は2月16日、昨年12月に死亡した相模原市の無職の男(41)を容疑者として特定したと発表した。衝撃的な事件から約3カ月。その間にさまざま明らかになった事実もある。宮台氏とトークイベントで共演したこともある筑波大学教授で精神科医の斎藤環(たまき)氏が事件を読み解いた。 【襲撃事件直後の現場の様子はこちら】 * * * 男の実家は神奈川県相模原市にある。2階建ての一軒家で、ここに男の両親が住んでいる。そこから約300メートル離れた場所に「別宅」があり、男はここで寝泊まりする生活を送っていたようだ。 近所の主婦は、男の暮らしぶりをこう話す。 「7~8年くらい前、母親が『