巷で話題になってんだか、なってないんだかわからない『M 愛すべき人がいて』を読んだ。 amzn.to この本には、あゆがスターダムに駆け上がるまでのデビュー秘話と、そのきっかけをもたらした、松浦専務(当時)との大恋愛と喪失が描かれている。 この数年は本業よりもゴシップがフォーカスされることが多いあゆ。 その状況を、決して少なくない数のファン・元ファンが嘆いているのに対し、ここへきて昔の恋愛を私小説的として、間接的に世に送り出した。 ファンの想定の斜め上を行くどころか、ど真ん中かき分けて逆を行くストロングスタイルである。 しかしこの本、予想以上にエモかった。本を読み進めながら、当時の物悲しそうで厭世的で華奢でキラキラとした、あの頃のあゆが浮かんでくるのだ。 この本は、著者の小松 成美さんというライターの方による、あゆと松浦氏ふたりへのインタビューが全てのベースとなっている、「事実を基にしたフ