親子の間は「信用」ではなく「信頼」で結ばれます。諍いがあっても、裏切りがあっても、取引はできないのです。「信頼」から考えていくと、親子の絆、子ども部屋の原型までも、うっすらと見えてきます。親にとって大切な「見えない壁」についても考えます。 Contents. 家のなか全てが子どもの空間 家族相互でつくる壁について 信用だけで生きられるのか? 子供との関係は取引ではない 西洋と日本の身体性と住まい わずか3坪にも永遠なる宇宙 家のなか全てが子どもの空間 わが家に鍵のあるところは、玄関とトイレ、窓だけです。 寝室はもちろん、子ども部屋にも脱衣場、お風呂、自宅併設の仕事場にも鍵はありません。 子どもたちとは、小さな頃から、互いの部屋に入るときにはひと声かけるかノックをする、という約束事を設けてきました。 鍵のあるなしでトラブルになったことは、これまでなかったように思います(本人たちは苦痛なことも
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