(2018年の1月に別ブログで書いた記事だが、別ブログの方は閉鎖してしまったので再掲。この次にアップするフランシス・フクヤマの『IDENTITY 尊厳の欲求と憤りの政治』の感想記事に関係するので、このブログに再掲載することにした。) 分断されるアメリカ (集英社文庫) 作者:サミュエル・ハンチントン 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/01/20 メディア: 文庫 『文明の衝突』で有名な(悪名高い?)ハンティントンの本。原著の出版は2004年だが、アメリカ国内で移民の数が増大したり多様性が増したりし過ぎたために宗教の権威が失墜したり労働を尊ぶアングロ-サクソン文化の存在感が無くなったりしたためにアメリカ社会における統一性が崩壊して国内で分断が生じ対立が生じた・・・と嘆いている本。特に、ヒスパニック系移民の増加のために英語が唯一絶対の公用語ではなくなってアメリカが二言語国家になり