投資や資産運用、お金全般に興味があるなら、学んで損はないのが「世界大恐慌の歴史」。今回は、株価暴落を予測して売り抜けて大儲けした、ジョセフ・P・ケネディのケーススタディー。靴磨きの少年との出会いで得た「確信」とは。『大恐慌の勝者たち』から抜粋してお届けする。 ジョセフは1920年代の好況期に、株式や不動産投資で莫大な資産を築いた。そして1929年10月の株価大暴落を正しく予知することで、いち早く撤退の決断を下し、莫大な資産を守り抜く。この資産を武器に政界に転じたジョセフは、息子を大統領に当選させるなど、「ケネディ王朝」と呼ばれる成功を手にしたのであった。 ジョセフはどうやって株価の大暴落を予知したのか。そのきっかけを与えてくれたのは「靴磨きの少年」であったという。 ニセ情報にだまされながら、センスを磨く ジョセフ・P・ケネディは1888年9月6日、ボストンのアイルランド系移民の一族に生まれ