応用物理学会は2021年9月23日、VR(Virtual Reality)空間の中での学会発表(VR発表)を実施した。同学会は、同年9月の第82回応用物理学会秋季学術講演会をすべてオンライン(Zoom)で開催したが、特にフォノンエンジニアリングやエネルギーハーベスティング(EH)をテーマとする23件のポスター発表でVRを利用した。「VR自体を研究テーマとする日本バーチャルリアリティ学会での取り組みを別にすると、一般の学会かつ一般の学術テーマで最大1000人まで参加可能な規模でVR発表を実施したのはこれが初めて」(VR発表を主導した産業技術総合研究所 エレクトロニクス・製造領域 総括研究主幹の秋永広幸氏)という。