えげつないくらい他人の人生を疑似体できる漫画『凪のお暇』の紹介です。 物語ってどうしても「主人公が世界の中心」ってなりがちなのに、この『凪のお暇』は、「凪」という主人公を主軸に置きつつもそこで生きる登場人物一人ひとりのなかにちゃんと「自分の世界」があって、それぞれが世界の中心軸となって回ってる。 主人公・凪中心の視点で見れば、モラハラ元彼に利用され傷つけられたっていうエピソードでも、その元彼・慎二の視点で見ると凪に対する言動も全部慎二なりにワケがあってのことだった……。 っていう描写があるとするじゃないですか。こういうのって普通は「凪ウジウジしやがってウゼェ」って思うか「慎二この糞モラハラ野郎が死ね」って思うかの、どっちかに比重偏って肩入れしちゃうハズのに、この漫画、そこんとこのバランスがこんなバランス取れる???って思うほどキレ~~~~~~にちょうど半分半分なんですよ。センターマン原田泰