2020年に東京でオリンピックの開催が決まったことは、若い世代の選手たちの意識に、確実に影響を及ぼしている。自ら夢、目標と定めることもあれば、周囲からの言葉によって意識するようになることもある。 東京五輪を視野に収める年代と言えば、今の高校生たちもそうだろう。7月末から、全国高校総体が行なわれている。出場選手の中にも、東京五輪について尋ねられ、抱負を語る姿があった。 そんな中でも目を引いたのが、陸上のヘンプヒル恵(めぐ)だった。 アメリカ人の父と日本人の母を持つ京都文教高校3年生。七種競技と100mハードルを得意とするヘンプヒルは、大会前から陸上関係者の注目を集める1人となっていた。 6月上旬の日本選手権100mハードルでは社会人や大学生選手に交じって3位と健闘。6月下旬に行なわれた高校総体近畿地区予選の七種競技でも好記録で優勝し、臨んだのが高校総体だった。ちなみに七種競技とは、100mハ
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