ユニクロのモスクワ第1号店が4月2日に「ついに」開店した。「ついに」と言うのは、前評判があまりに高く、かなり前から話題になっていたからだ。 開店までに1年を費やしたユニクロのモスクワ店 ユニクロの母体であるファーストリテイリングが、モスクワでショッピングモールを経営するインゲオコム社と店舗賃貸契約を結んだのが、昨年の8月。 ユニクロのモスクワ1号店が入居する「アトリウム」ショッピングセンター。地下鉄クルスカヤ駅のすぐ上にあって、交通の便は非常に良い。このショッピングセンターを所有するのが、INGEOKOM社。金融危機の始まる前、ロシアがバブル景気に沸いていた頃、同社はモスクワ市政府からこの建物の全権利を125億円で買い取り、現在は100%所有する。先日、同社の社長であるルディヤック氏に会ったが、まだ30代前半の若者。この国の面白さを感じる瞬間だ