状態遷移法とは,PSM 4図と呼ぶ手続き実行型の状態遷移図 5 と,複数のPSM間の交信や外部との入出力を示すPSMブロック図を用いて,対象とする制御システムのモデル化を行う手法である. 状態遷移法の説明として,PSM図とPSMブロック図の例を挙げる. まず,PSMの例を Figure 1 に示す. PSM図が通常の状態遷移図と異なっている点は,仕事としての計算機による手続きの実行を許すことである. PSM図の表記は,状態 から状態 への遷移条件を とし, その際に行う仕事を とする.Figure 1 の例においては,例えば状態0から状態1への遷移条件が となっており,その際に行う仕事は であると記述が行われている.このことは状態0から状態0,状態1から状態2, においても同様である. また,状態1から状態3への遷移条件が3つあるが,このように複数の遷移条件を表す場合, といったよう