ドラえもんの秘密道具みたい。 顕微鏡のレンズってガラスを研磨したり、ポリマーを型に流し込んで作ったりするのが一般的です。しかも高倍率のレンズだと結構なお値段がするもの。 そこでオーストラリア国立大学のSteve Lee博士らにより、約4ミクロンの解像度と160倍の倍率を持つ高性能なレンズを、なんと1円以下のコストで作ることに成功しました。 まずジメチルポリシロキサン(PDMS)として知られるゲル状のシリコンポリマーを一滴スライドグラスに落とします。そしてオーブンを約70度の温度にし、レンズのベースを作るために固めます。 固まったらもう一滴落とし、レンズとして機能するように滴が垂れそうな形にするため、スライドグラスを反対に置き、固まれば出来上がり。素材とある程度の知識さえあれば家でも作れそうですよね。