日本人はどう住まうべきか? 養老「建築業界では、津波についてどい対応を考えていたんですか?」 隈「驚くべきことに津波に関してはノーマークだったんです」 この本、かなり本音で語られています。 本書は、東日本大震災以降の大問題。日本人の「住み方」について考えるがテーマ。都市集中。過疎。自然喪失。高齢化。そして、震災、津波。21世紀、どこに住み、どう生きるのが幸せかを『バカの壁』でおなじみの養老孟司氏と建築家、隈研吾氏の対談形式で語られます。 まずはじめに、かなりの雑談がそのまま本になっています。建築、住宅、不動産などに通じていない方はふざけているのかと誤解を生むかもしれませんが、かなり事実で本音です。 まずは、気になったお話をピックアップしてみましょう。 ◎隈「かつての大工さんといえば、クライアントの家に絶えず出入りして、生活の癖を知りつくしていたので、そこに住んでいた人のニーズを汲み上げて、