辛坊訓 日々のニュースは教訓の宝庫 テレビでは決して言えない内容が満載です。 著者は、(株)大阪綜合研究所代表、ニュースキャスターで読売テレビ、『たかじんのそこまでいって委員会』、『ウェークアップ! ぷらす』、『朝生ワイドす・またん! 』で司会、ニュース解説と活躍する辛抱治郎氏。 本書は、『FLASH』に連載中の「辛坊次郎のニュース食い倒れ! 」―気になる「時事ネタ」の情報解読術―に大幅加筆して単行本化した一冊。その為か関西ローカルのテレビよりも過激発言が満載です。 たぶん、ズームイン朝の印象しかない方は、別人かと思うほどです(笑) 商売柄、非常に興味をひかれたお話を一つ。 “生活保護問題解決には『草取り』がある“ 大阪市で生活保護により暮らしている人は現在18人に一人。西成区にいたっては4人に1人と大阪にとって非常に大変な問題です。ご飯が食べられないほど貧しい人が、税金で救済されるのは当
盆栽との対話 偉大な名作の影に必ず名人、またはカリスマが存在します。本書の著者、森前誠二もまた、その中の一人である。 著者は、かつて日光山・輪王寺の作庭師を務めた「植七」の一八代目に当たる。 15歳で竹楓園に入門。10代後半は一心に修行に励み、20歳で銀座三越の竹楓園銀座店の番頭に。全国の愛好家から信頼を得るが、盆栽の魅力をより幅広い 層に伝えたいとの思いから独立、「銀座森前」を開く。価格や技術に走る斯界の因習に異を唱え、どんな盆栽にも通底する「大自然の縮図」としての姿を慈しむ対座のあり方を一貫して志向する、まさに盆栽界の『カリスマ』である。 それだけに、氏が手間と時間をかけた盆栽は他では得がたいものである。その思いを盆栽のカラー写真と創作の根源ともいえる随想録が一冊にまとめられたとなれば、ぜひ手に取ってみたい。 本書の仕立てとして、盆栽は数ある日本の伝統文化の中でも華とし、園芸とは一線を
虫眼とアニ眼 (新潮文庫) さまざまな子育ての方法がある。現在は非常にバラエティーに富み、脳の活性化から英語教育まで充実している。学校でも個性重視をうたいさまざまなプログラムが行われる。その結果、子供は賢く、発想豊かになったのだろうか? 本書は、解剖学者養老孟司とアニメーション作家宮崎駿が独自の視点から子供や若者をめぐる現状についてざっくばらんに語りあう対談集。 その内容は、自然と人間のことを考え、子供や若者への思いを語る。自分を好きになろう、人間を好きになろう、自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感動的な言葉の数々は、時代に流されがちな私たちの心に響く。 特に冒頭で宮崎氏が描き下ろしている、22ページにも及ぶカラー漫画は秀逸。老若男女の誰もが「隠された自分の感覚や能力を発見できる」町の創設を、「養老天命反転地」をデザインした荒川修作とともに提唱している。とくに、保育園 や幼
京の花 (秋冬) (Suiko books) じりじりとした暑さがうそのように、涼風が身を包む。 まだ、夏の名残りがある秋の彼岸にも決まって彼岸花は咲く。季節は絶え間なく流れてゆく。 今日の一冊は、写真家 水野克比古氏が秋から冬にかけて咲く京の花の数々を美しいカラー写真で紹介する一冊。野の草に軒端に透き通った風を運ぶ季節に、哀愁の香をしのばせて咲く京洛の花々を写してくれる。 著者の水野氏は、京都をテーマにした写真集を多数出版する「京都写真」の第一人者。日本の伝統文化を深く見つめ、1969年から風景、庭園、建築など京都の風物を題材とした撮影に取り組んでいる。その作品は国内はもとより、「美しい京都を撮る写真家」として海外での評価が高い。 暑さもすぎ、観光シーズンでもある今日この頃。もし京都へ行く際は本書を片手に持っていくと、写真家ならではの目線もわかり、一味違った観光になるかもしれない。 さら
植物故事ことわざ (カラーブックス (570)) 神代の時代から先人が自然とともに歩んだ歴史、生活の知恵がここには詰まっている。 故事、ことわざは人々が身の回りの自然事象を肌で感じ、体で覚えたことを短い言葉に直し、子や孫に語り継ぎました。時代は進み、現代のパソコン、スマホのテクノロジーが普及する中でも人々の日常会話の中に故事、ことわざは過去の物ではなく、脈々と根付いています。 特にその中でも、農耕を中心として文化が発展した日本では植物の生態から生活を支えた言葉が多々あります。 本書は、115種類の植物を取り上げ、写真とその植物にちなんだ故事ことわざの解説を一冊まとめた一粒で二度おいしい一冊です。古い本ですが、植物と言葉をテーマにした貴重な一冊です。 植物故事ことわざ (カラーブックス (570)) -------------- お仕事のご依頼、杉田造園についてはこちらから→ http://
風景&ネイチャー構図テクニック100 (玄光社MOOK テクニック100シリーズ) これは参考になる! 今日の一冊は、数ある自然風景の画面構成テクニックを100にまとめてを紹介します。秋の紅葉シーズンにくけて、風景写真を撮る方にはぜひお勧めできます。 内容は、プロがよく使う黄金分割と三分割構図のものの配置、イメージづくりから始まり、実例をもとに写真構図の解説がされていくので非常にわかりやすい。 山岳写真、海、川はもちろん花の写真解説まであり、自然風景の構図を考えるうえで非常に参考になります。私もこの本を片手に写真を取り直しましたら、非常にしまりのある写真が取れました。 まずは、軽い気持ちでも構いません。写真初心者の方、さらに写真がうまくなりたい方は、ぜひ手に取ってみてください。 風景&ネイチャー構図テクニック100 (玄光社MOOK テクニック100シリーズ) --------------
MUTSUKARI 1st stage PRESENTATION はっきり言って、アマゾンでは評価の悪い一冊。 ただ、日々変化する日常に対して現代の和食を提案すると考えると納得がいく。 『六雁とは』東京・銀座に店を構える和食店。120種類余の野菜を使ったコースと厳選した旬の食材を使用するおすすめコースの2種類を提供するお店。その斬新なプレゼンテーションはプロから常に注目を浴びている。 内容は非常に挑戦的。マンネリ化する料理に風穴を開けるべく、エロ、ガンダム、跳び箱までも料理に取り込む。その為、普通の料理を思い描いてみると、異質に写るかもしれない。しかしながら、いまはあまり見られなくなった昔の仕事や野菜づかい、たれ・ソースの発想法など調理面でも役立つ“知恵”がいっぱい詰まっている。 今晩の夕食の参考にならないかもしれませんが、今を生きる現代人にとっては食と職とは何かと問いかけてくれる一冊です
魚づくし―魚介の日本料理 訳あってこの本を購入したが、思いのほかおいしそうな料理が並ぶのでここに紹介させてください。 本書は、魚の旨さを知りつくした3人の人気割烹料理店の主人による魚介料理のかずかずを紹介。旬や走りをたのしむ日本料理に、季節の魚は欠かすことができない、主役の食材として腕をふるう。 定番の魚料理に加えて、80種以上の魚介を使いつくした、新味の創作料理が全203品。湯気がたちのぼる臨場感あふれる一皿や、即興的な料理は、まさに割烹店ならではの技。魚という素材の魅力をストレートに生かしたプロならではの味が満載です。また、皮や内臓など魚を余すところなく使う、工夫の料理も見逃せません。 仕事の為、やもなく購入したが、二度おいしい一冊でした。 魚づくし―魚介の日本料理 -------------- お仕事のご依頼、杉田造園についてはこちらから→ http://www.sugizo.jp
生駒の神々 オンデマンド版 “生駒の神々の全貌がここに” 生駒とは、大阪、京都、奈良にまたがる標高、数百メートル。南北35㎞、東西10㎞の山脈。日本ならどこにでもありそうなこの山が、民間信仰、宗教のメッカとして栄えた。本書は、この生駒の神々の謎を探る。 興味深いのは、本書が出版されたのは1985年。日本がバブルに踊ったさなか、巷では不動産、金融取引が盛んで物質主義のさなか、精神主義の信仰を集める生駒との対比も面白い。 寺社仏閣を含め、民間信仰やレジャーまで緻密に調査されている。古代的な容貌さえ見せる信仰の原点が、歴史の時間を遡って露頭を表す。 秋の夜長にちょうどいい、豊潤な一冊です。 ◆目次 はじめに ◆I 山・歴史・信仰 二 生駒の宗教史 三 生駒における信仰の諸機能 ◆II ひしめく神々――民俗宗教の諸相 一 庶民信仰のメッカ――生駒聖天 二 伝統の重さと毘沙門信仰――信貴山朝護孫子寺
日本人はどう住まうべきか? 養老「建築業界では、津波についてどい対応を考えていたんですか?」 隈「驚くべきことに津波に関してはノーマークだったんです」 この本、かなり本音で語られています。 本書は、東日本大震災以降の大問題。日本人の「住み方」について考えるがテーマ。都市集中。過疎。自然喪失。高齢化。そして、震災、津波。21世紀、どこに住み、どう生きるのが幸せかを『バカの壁』でおなじみの養老孟司氏と建築家、隈研吾氏の対談形式で語られます。 まずはじめに、かなりの雑談がそのまま本になっています。建築、住宅、不動産などに通じていない方はふざけているのかと誤解を生むかもしれませんが、かなり事実で本音です。 まずは、気になったお話をピックアップしてみましょう。 ◎隈「かつての大工さんといえば、クライアントの家に絶えず出入りして、生活の癖を知りつくしていたので、そこに住んでいた人のニーズを汲み上げて、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く