こんにちは。株式会社LegalOn Technologies でエンジニアをしている赤部です。 自然言語処理をしていると、単語の出現回数を数えたり、単語と何らかのデータを紐付けたりすることが頻繁に必要になります。これらのことを簡単に行える、最も一般的でよく知られたデータ構造はハッシュマップではないでしょうか? プログラミング言語 Rust では、標準ライブラリの std::collections::HashMap を用いればハッシュマップを簡単に導入できます。しかし、場合によっては標準ライブラリの HashMap ではなく hashbrown クレートを利用したほうが、シンプルに効率的なコードを実装できるかもしれません。 この記事では、まず hashbrown クレートを紹介し、コード例とともに hashbrown クレートの使いどころを紹介します。 hashbrown クレート Rust