はじめに Rustでグラフィクスプログラムをクロスプラットフォームに書く環境が、wgpuというクレート中心に揃っていて大変素晴らしいので、それについてメモします。 記事の後半では実際にwgpuを使って三角形の描画までを試してみます。 バージョン Rust: 1.62.0 wgpu: 0.13.1 グラフィクスAPI この記事ではグラフィクスプログラミングを、グラフィクスAPIを利用したプログラミングを指すものとします。 まずはグラフィクスAPIについて最初に説明をします。 グラフィクスAPI グラフィクスのAPIとは、具体例をあげるとOpenGLやDirctX的なやつです。 現代においてリアルタイムグラフィクスを利用するプログラムを書く場合、CPUだけで実行される普通のプログラムとは違い、GPUを使うプログラムを書くことになります。 GPUを使うプログラムを書くとはどういうことかというと、