イラク北部の少数民族、クルド人の自治政府が住民投票を行うのを前に、クルド人を多く抱える隣国のイランは、クルド人自治区からの空路を遮断したほか、国境沿いで軍事演習も行い、反発を強めています。 この住民投票に先立ち、隣国のイランは24日、イラク政府の要請を受けてクルド人自治区との間の空路を遮断し、直行便の往来を認めないなどの対抗措置をとったと発表しました。 また、国営テレビは、イランの精鋭部隊、革命防衛隊がイラン北西部のクルド人自治区との国境沿いで軍事演習を行ったと伝えています。 イランでは西部の地区に多くのクルド人が居住していることから、クルド自治政府が住民投票を強行すれば自国のクルド人の分離独立の動きを刺激しかねないとして住民投票に反対しており、空路の遮断や軍事演習を行い、けん制したものと見られます。 また、イランのロウハニ大統領はトルコのエルドアン大統領と電話会談し、イラン国営テレビによ