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2022年7月9日のブックマーク (2件)

  • 想像以上に広くて複雑な深海という世界──『深海学―深海底希少金属と死んだクジラの教え』 - 基本読書

    深海学―深海底希少金属と死んだクジラの教え 作者:ヘレン・スケールズ築地書館Amazon深海は調査が進んでおらず、海底よりも月の表面の方がわかっていることの方が多いとさえ言われる世界だ。だが、近年深海用の潜水艇などの高性能機材が開発され、深海が想像されてきたより広く複雑な世界であることが明らかになってきた。書はその書名の通りに、そうした深海にまつわるさまざまなトピックを扱った一冊になる。 生物の話からはじまって、地球温暖化と深海の関係性、深海底ビジネスが深海に与える深刻な影響とその対抗策など、深海の実態を明らかにしている。特に、著者の専門は海洋生物学で、深海の生物を扱っている章の筆致は飛び抜けている。深海は地上と異なる常識が展開する世界だから、そこで起こる出来事の描写は信じがたいものばかり。あまり表に出ることのない世界だが、だからこそ、多くの人が楽しめるだろう。 深海に住む生物たち なぜ

    想像以上に広くて複雑な深海という世界──『深海学―深海底希少金属と死んだクジラの教え』 - 基本読書
    sukeroc
    sukeroc 2022/07/09
  • 心臓の奥にあるというその形の無い部位 - 光速

    誰かに熱い目で見られてそれを心地よく思うとき、 そう私こそがあなたの運命の人ですよと思う。 それは別に私があなたの結婚相手ですよというわけではなく。 いやそうなのかもしれないけど、そうである必要もなく。 運命というのはつまり、 あなたが今まで誰にも触れられたことのないような、 心臓の奥にあるというその形の無い部位に私はきっと触れられるという胸騒ぎにも似た期待のことなんじゃぁないか。 消えないままの傷を癒してあげたいか、 一生消えない傷をつけてやりたいのかでその人の創作意識の核心に触れることができるという。だとしたら、 私はそのどちらなのだろうかと時折立ち止まって考え込んでしまう。 何も創作のことだけではなく。 必要にかられて他者の人生をジャッジするとき、 自分の加害者性を思い知らされるとき、 私は私のことを憎みそうになる。 別にそれでいいよと言ってくれる人もいる。そう言ってくれる人たちと冷

    心臓の奥にあるというその形の無い部位 - 光速
    sukeroc
    sukeroc 2022/07/09