2013年5月27日、ひとりのアーティストがこの世を去った。 bloodthirsty butchers 吉村秀樹。 急性心不全で、46歳という早すぎる死だった。 突然の訃報を受け、多くの人々が悲しみに打ちひしがれたあの日から5年── bloodthirsty butchers(以下:ブッチャーズ)の魅力は、いまだ色あせない。 国内にとどまらず、ベックやフガジといった海外ミュージシャンにも認められる彼らの音楽は、多くのアーティストに影響を与えた。 そんな伝説的バンドのフロントマンとは、どんな人物だったのか。残された仲間たちは何を思っているのか。 吉村を愛してやまない人々の証言を通して、彼の人生をたどる。 まだ、この世にいそうな気がしますね ── ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文 「吉村さんについて教えてほしい」 全国ツアーの真っただ中、多忙でありながらも後藤は依頼