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ブックマーク / reno-s.com (4)

  • Vol.26 文鳥ちゃん

    文鳥が死んでしまった。 7年7ヶ月の間、ずっと一緒にいた文鳥。 動かなくなった文鳥を見て、子が何度も「ぶんちょう ぬいぐるみに なっちゃったの」と言っていた。子にとってははじめての親しい存在とのお別れだ。 その日が来るまで文鳥自身が毎日お手入れし続けた羽毛はまだ生きているみたいにふわふわでハッとするぐらい美しかった。 みんなで順番にその羽を撫でてお別れをした。 文鳥と暮らすことを決心する前、もし自分のせいで文鳥が死んでしまうようなことがあったらどうしようと思うととても怖くて、ずっとインターネットで人が飼っている文鳥の写真を眺めているだけの時期があった。 文鳥という存在が恋しすぎて、小鳥のいるカフェや小鳥屋さんに文鳥を見に行ったこともあった。とてもかわいかった。 眺めているだけで幸せな気持ちになれるぐらい、文鳥という生き物はかわいかった。飼うのは責任重大だから、こうして遠くからかわいい姿を眺

    Vol.26 文鳥ちゃん
    sukeroc
    sukeroc 2020/06/14
  • 如月、柿バター。市田柿と、カルピスバター。あの日出会った、宝物の味。

    わたしはこの部屋で日々、わたしという役を生きている。登場人物はおもに、夫と犬と、わたし。演出、わたし。観客も、おもにわたし。ここは、芝居の稽古がない日のほとんどを家の中で過ごす、わたしによる、わたしのための舞台だ。このコラムは、そんなわたしの生活のありようを、月々の季節の風習とともに紹介するコラムです。理想を描いたリノベーションコラム『正直なすみか』その後、のおはなし。 干し柿を、干そうと思っていた。しかし干さなかった。これまでだって、一度も干したことはない。干し柿を干すのに適した季節は、11月頃だとインターネットに書いてあった。しかし、干し柿を干そうと思っていたことを忘れたまま、わたしの11月はなんとなく過ぎていった。ところで「干し柿を干す」は言葉としておかしい。干す前からもう干されたことになっている。「柿を干す」のほうが正しいのかもしれない。けれどもなんだか、「干し柿」は「干し柿」とし

    sukeroc
    sukeroc 2020/02/16
  • vol.44 かえるのうた

    この時期になると、大学生の頃、アルバイトの帰りにカエルが鳴いているのを聞きながら田んぼの横道を自転車で走っていたのを思い出します。これだけ書くとかなりエモい話っぽいですが、実際にはものを考える隙もないほどの爆音サラウンドだったので特にエモい話ではないです。

    vol.44 かえるのうた
    sukeroc
    sukeroc 2018/06/26
  • vol.39 お花見(るだけ)

    なんだか突然「春なんでよろしく!」という感じで春になってしまったので暮らしが追いついていない感じです。通りすがりにお花見することで気持ちだけ追いつかせています。簡易お花見のおともはコンビニのコロッケ、ハーゲンダッツ、カフェオレがおすすめです。この三つで無限ループできます。

    vol.39 お花見(るだけ)
    sukeroc
    sukeroc 2018/03/31
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