文鳥が死んでしまった。 7年7ヶ月の間、ずっと一緒にいた文鳥。 動かなくなった文鳥を見て、子が何度も「ぶんちょう ぬいぐるみに なっちゃったの」と言っていた。子にとってははじめての親しい存在とのお別れだ。 その日が来るまで文鳥自身が毎日お手入れし続けた羽毛はまだ生きているみたいにふわふわでハッとするぐらい美しかった。 みんなで順番にその羽を撫でてお別れをした。 文鳥と暮らすことを決心する前、もし自分のせいで文鳥が死んでしまうようなことがあったらどうしようと思うととても怖くて、ずっとインターネットで人が飼っている文鳥の写真を眺めているだけの時期があった。 文鳥という存在が恋しすぎて、小鳥のいるカフェや小鳥屋さんに文鳥を見に行ったこともあった。とてもかわいかった。 眺めているだけで幸せな気持ちになれるぐらい、文鳥という生き物はかわいかった。飼うのは責任重大だから、こうして遠くからかわいい姿を眺