核の傘依存、原爆の教訓無視 日本、保有国と「共犯」―ICAN事務局長 2020年08月07日07時12分 国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長(ICAN提供) 広島と長崎への原爆投下から75年。核兵器の近代化が進み、冷戦時代より核リスクが高まったともいわれる現状に対し、日本を含む世界はどう行動していくべきか。核兵器禁止条約の採択を後押しし、2017年にノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長に話を聞いた。 原爆投下「不要だった」 歴史家の寄稿掲載―米紙 ―節目に当たる今年、ICANの活動の重点は。 (世界の人々と)被爆者の体験を分かち合うことだ。各国が核の近代化を推し進め、緊張が高まる今、(核廃絶運動は)重要な時期に差し掛かっている。被爆者が生存しているうちに証言を通じて実際に何が起