岸田首相、見誤った世論の風向き 銃撃1カ月、旧統一教会問題で―安倍氏国葬 2022年08月09日07時05分 閣議に臨む岸田文雄首相(中央)ら=8日午前、首相官邸 岸田文雄首相が、自ら決めた安倍晋三元首相の国葬に対する世論の反発に苦慮している。当初は「少数派」(首相周辺)とにらんだ反対意見が勢いを増し、報道各社の世論調査でも賛成意見を上回るケースが相次ぐ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐり、安倍氏や自民党との浅からぬ関係が明らかになったことが要因とみられ、首相の判断の妥当性を問う声が強まってきた。 高まる批判、かわす狙い 旧統一教会、国葬が影響―岸田首相 安倍氏が参院選の遊説中に銃撃を受け死亡した事件から8日で1カ月。国葬の是非をめぐり、首相は6日の記者会見で「国の公式行事として各国の代表を招く形式で葬儀を行うことは適切だ」と繰り返した。 首相は銃撃事件の6日後に国葬を決断。安倍氏