三菱航空機が開発しているMRJの納入開始が、2018年半ばから、さらに遅れる可能性が出てきたことに、顧客の航空会社が戸惑っている。実際に遅れれば5度目。受注をライバルに奪われかねないとの懸念が専門家から出ている。 「大幅に遅れれば路線計画に影響が出かねない」。最初の納入先、全日本空輸の広報担当者は3日の取材にそう答えた。延期の可能性は9月末に知らされたという。 全日空は08年に25機を発注。福岡、新千歳、中部などの空港と地方都市を結ぶ路線に使う計画だ。 だが、納入開始の予定はすでに当初予定より5年遅れ。大きめの機材を使い続けざるを得ず、「路線の維持費用が想定より膨らんでいる」。 日本航空も32機を注文しているが、「遅れる可能性について連絡は受けていない」。納入開始予定は全日空より先の21年。「状況を見守っている」という。 一方の三菱航空機は3日、「開発過程で生じた課題は関係当局及びお客様に
![MRJ納期遅れに厳しい視線 全日空「路線計画に影響」:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b22a99a46fceebc9b061075b3e4a8667a8d4ea9e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20161003004771_comm.jpg)