大規模な土石流で多くの建物などが押し流された現場=静岡県熱海市伊豆山で2021年7月5日午前11時51分、本社ヘリから 毎年のように各地で発生する豪雨災害。今年も記録的な大雨に伴って、静岡県熱海市で土石流が起きるなど、深刻な被害をもたらしている。豪雨増加の原因として指摘されるのが地球温暖化だ。温暖化はどの程度近年の災害に影響をもたらしているのか。このまま気温上昇に歯止めがかからなければ、この先いったいどんな事態が予測されるのだろうか。【信田真由美、三股智子】 発生から3年となった2018年7月の西日本豪雨は、近畿、四国などの123地点で72時間の積算雨量が観測史上1位を更新し、広い地域で甚大な被害を引き起こした。気象庁は翌8月、個別の豪雨として初めて、温暖化が一因との見解を公表した。 温暖化が進んでいなくても大雨が降ることはあった。西日本豪雨に温暖化はどの程度影響していたのか。 近年、個別