「ドーパミン・ネイション」って本を読みました。タイトルどおりドーパミンと中毒症状の関係を探った一冊で、著者のアンナ・レンブケさんはスタンフォード大学の依存症治療センターのメディカル・ディレクターだそうな。依存治療の第一人者っすね。 というわけで、個人的に勉強になった4つのポイントをメモっときます。 ポイント1. いまのデジタル環境って脳のバランス崩してない? 過去100年間におよぶ神経科学の研究により、ヒトの脳では喜びと痛みが同居していることがわかっている。快楽の処理と痛みの処理は脳の同じエリアが司っており、そのおかげで快感と痛みのバランスを取るように設計されている。 脳はつねにドーパミンの量を一定に調整しており、喜びと苦しみのどちらかが増え過ぎてしまうと、脳はバランスを元に戻そうと必死に働く。いわゆるホメオスタシスと呼ばれる効果である(どんな楽しいコンテンツでもやがて飽きが来るのは、脳が