日本のチョコレート生産のスタイルがこれから変わるかもしれない。埼玉県草加市の老舗製菓会社が小笠原諸島・母島産の国産カカオを使ったチョコレートの開発に成功し、9日、都内で発表した。 チョコレートの原料となるカカオは、赤道を中心とした南緯20度、北緯20度以内で、最低気温が16度を下回らず、年間雨量が1000ミリ以上のいわゆる「カカオベルト」と呼ばれる限られた地域で主に栽培されている。それゆえに、生産量も限定されている。その一方で、途上国などでチョコレートの需要が拡大しているため、カカオの国際商品市況はこのところ高騰している。このため、消費国の一部では、カカオの地産地消の研究に関心が向いている。日本も例外でなく、複数の研究機関が取り組んでいる。 チョコレート菓子などのOEM(相手先ブランドによる生産)を中心に行っている平塚製菓(埼玉県草加市)の平塚正幸社長は、東京産のカカオを使ったチョコレート
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