【北京時事】新華社電によると、中国の劉鶴副首相は24日、ムニューシン米財務長官と電話会談し、中国の知的財産権侵害をめぐる米国の貿易制裁に報復する方針を伝えた。 トランプ米政権が譲歩しない限り、中国は強力な対抗措置で応じる構えで、貿易戦争への突入がさらに現実味を帯びてきた。 トランプ大統領は米通商法301条に基づく制裁の発動を決定済み。ムニューシン長官は電話会談で最新状況を説明した。これに対し、劉副首相は「中国は既に国家の利益を守る準備ができている」と述べた。米国が実際に発動した場合、報復する考えだ。 一方で劉副首相は「双方が理性を保ち、経済関係の安定維持に努めるよう望む」と呼び掛けた。意思疎通を続けていくことでは一致したという。