【記者手帳】日本人が国際科学機関のトップに就くワケ 「外交通商部は、外交官ではない民間人科学者の国際機関進出には関心すらない。『韓国人はいつになったら日本人のように国際科学機関のトップを務められることやら』と思うと、もどかしさでいっぱいです」 これは先月末、約18兆ウォン(約1兆3350億円)が投じられる次世代エネルギー開発プログラム「国際熱核融合実験炉(ITER)」計画の機構長に、日本の本島修博士が決まったという知らせを聞いたベテラン科学者の嘆きだ。 本島氏のITER機構長選出で、日本人は国際原子力機関(IAEA)、国際エネルギー機関(IEA)、それに主要国際科学機関のトップ3の座を占めることになる。これら三つの機関はすべてエネルギーに関する国際科学機関なだけに、「日本=エネルギー大国」という国際的なイメージを確固たるものにした格好だ。 だがこうした成果は、容易に得られたわけではない。日